a7Rii
2005年ごろまで生産されていたレンズです。
焦点距離75mm、開放f値2.5。重量は230gと軽め。
マウントはL39スクリューマウント。変換リングを用意すればMマウントへの変換が可能です。
中古価格は1万5000円~3万円程度が相場のようですが、
そもそも球数が少なく、また曇りが出やすいようで健全な個体があまりないようです。
今回オークションで購入した個体はL→M変換リングが装着済、落札価格は送料込みで2万円ちょっと。
曇りもなくよい状態のものが入手できました。
レビュー
a7Rii
鏡胴は金属製。
コシナらしいしっかりとした質感で安物感はありません。
同じく金属製のフードが付属し、レンズキャップはフードの上からかぶせるかぶせ式キャップ。
この方式のキャップはなくすと代替品が手に入らないのが欠点ですが付けはずしがしやすくて好みです。
フォーカスリングはMFレンズ用らしいぬるっとしたいい感触ですがもう少し重い方が好みかな...?
ここは個体差がありそうです。
絞りはクリック感がありf2.5~16まで。
写り
思っていたより現代的な写りで解放からそれなりに解像し、色乗りもよい。
Nokton Classic 40mmのような、解放と絞った場合で特別描写が変わるという特性はなくごく一般的な、ある程度までは絞るほどカリッとする描画。
ボケもきれいでうるさくない。
周辺光量落ちも目立つほど悪くはなく、f4ぐらいまで絞ったらもう気にならない気がします。
f5.6程度まで絞ってジャスピンで撮ればa7Riiのピクセル等倍に耐えるほどしっかり解像します。
最新のレンズに比べるとやはり逆光には弱く、太陽などの強い光源が画面端にあるとフレアが発生しコントラストが低下します。
しかしそこまで極端に意識する必要があるほどのものでもありません。
またパープルフリンジや色収差が若干でるものの、気になるようなら現像時にLightroomで補正できます。
残念なところは最短撮影距離1mというの点。現代的なレンズに慣れていると最短1mというのはとても長い。
ミラーレスカメラで使う場合はヘリコイド付きのMマウントアダプタと組み合わせるのがよいでしょう。
50cmぐらいまでは寄れるようになります。
a7Rii
a7Rii
a7Rii
a7Rii
感想
これはいいものだ。よく写る。軽い。
問題は状態のいい中古玉があまり流通してなさそうなこと。
Voigtlanderの現行75mmレンズはNokton Vintageline 75mm f1.5。
こちらも評価が高いようですが出たばっかりということもあり価格が10万超。
ちょっと手が出ないですね。
とても軽くてコンパクトな中望遠。いい玉があればおすすめですよ。